次の日の昼、新太たちが来るまでもなく、片付け作業は終わった。
誠孝は割引券だけでいい、料金は自分で払うからと言ったのだが、節子はさっさとネットで来週の予約をし、割引券の番号を打ち込んで、カードで払ってしまった。
「じゃあ、楽しんできて。
さ、もう帰りなさい。
新太が来るから」
来ちゃいけないのですか、と日子は思っていたが、誠孝は、
「ありがとうございます、では」
と言って、日子を急かす。
帰りの車で、日子は節子にもらったグランピングのパンフレットを眺めていた。
「楽しみですね~。
湖畔のグランピング施設なんですね。
夜とか綺麗。
あ、あれもあるみたいですね、ほら、宿泊訓練で奴隷船みたいなの漕ぐじゃないですか」
「……まさか、カッター訓練のことか」



