「香椎さんは沙知見さんが好きなんじゃなかったんですか?」 「確かに私は学生時代から沙知見さん一筋でした。 でもこの間、東城さんのやさしさに触れ、この人を好きになってみようと思ったんですっ」 裕子からの問いにそう答えたあと、香椎は東城を向いて言った。 「東城さんっ、あなたのために、なにかさせてくださいっ」 じゃあ、ストーカーをやめろ……と全員が思っていたその頃、日子と誠孝は襖を挟んで会話しながら、眠りにつこうとしていた。