翌朝、出勤しようとした誠孝は、玄関先で東城(とうじょう)と出会った。 東城とは彼が此処で警備員をはじめる前からの知り合いだった。 「おはようございます」 と挨拶してくる東城に、いつものように淡々と、 「おはよう」 と返したあとで、 「東城……、散らかすのって難しいな」 と思わず言って、 「なんの話ですか?」 と訊き返されてしまった。