昨日、あなたに恋をした

「あっ、あんたが例の社長令嬢ねっ」

「だったら、なにっ?
 っいうか、あなたたち、誰っ。

 なんで私の東城さんのあとをつけてるのっ」

「なにが私の東城さんよっ。
 東城さんは、私の東城さんよっ。

 私のでないのなら、日子さんのよっ」

 揉めはじめる女たちの前で、サラリーマンの人が警備員のおじいさんに訴えていた。

「怖かったですっ。
 夜道を歩いていたら、このお兄さんがサイボークかなにかみたいな顔でどんどんスピードアップして追ってきてっ」

「それは大変でしたね~」
と警備員さんは苦笑いしながら、巻き込まれたサラリーマンのおじさんを慰めていた。