昨日、あなたに恋をした

「どうしたんですかっ、東城さんっ。
 急に駆け出したりしてっ」
と現れた裕子が叫んだ。

「誰かがあなたをつけてたとかっ?」
と香椎が騒ぐ。

「私、見ましたっ。
 この人があなたの後をつけてるのをっ」

 謎の女が叫び、裕子を指さした。

「私も見たわ、この女が後をつけてるのをっ」
と裕子が香椎を指さす。

「なに言ってるのよ、私も見たわっ。
 こいつが東城さんの後をつけてるのをっ」
と香椎が謎の女を指さしたあとで、言った。

「……誰、こいつ」

 三人の話を聞きながら、東城は、日子たちがいつぞや思ったのと同じことを思っていた。

 だから、お前らはそれを何処から見てたんだ……と。