友人たちと別れ、まだ明るい街中を歩いてた東城だが、住宅街の道に入ったとき、異変を感じた。 今、この道には、東城の前に、土曜だというのに会社帰りっぽいおじさんがひとり歩いているだけなのに。 何故か複数の足音が響いている。 ひとつ、ふたつ…… みっつ? 東城は背後を振り返ってみたが、やはり誰もいない。 足を速めてみた。 すると、後ろの足音たちも慌てたように速くなる。 そして、何故か前を行くおじさんも速くなる。