節子がお手洗いに立ったとき、隣でゲーム画面を見つめていた誠孝が呟いた。
「もっと、しょぼくない名前にすればよかったな」
誠孝はまだゲーム内の名前のことを気にしているようだった。
まあ確かに、他のメンツに比べれたら、我々、インパクトにかけますけどね、と思いながらも日子は言う。
「大丈夫ですよ。
全然しょぼくないですよ」
私はともかく、シゲタカさんがしょぼいとか。
何事においても、そんなことあるわけないじゃないですか。
そう思ったとき、誠孝がぼそりと言った。
「でもまあ、いつもシゲタカって名前を使ってるから、お前に名前呼んでもらえたんだよな」
……え?
「日子」
「は、はい……」



