昨日、あなたに恋をした

「シゲタカさんも途中で挫折したりするんですか?」

「いや、一応、最後まで集めたが。
 あのとき()りたから、あれ以来、こういうシリーズ物は買ってない。

 場所とるしな」

 ああ……端から物を捨てる人が買う物じゃないですよね、と思って、日子は苦笑いした。

 雑誌の並ぶ棚を見ていた誠孝がふいに訊いてくる。

「いいのか、俺とグランピングに行って」

 日子は少し考え、
「いや、シゲタカさんとお片づけしたんだから、シゲタカさん以外の人と行くのはおかしいでしょう」
と言って笑う。

「……お前、酔ってるよな?」

「まだそこまで酔ってないですよ~」

「だって、二人で泊まるとか……」
とか言いかけ、誠孝は、ん? という顔をした。