昨日、あなたに恋をした




 チーズケーキを食べながら、談笑して、
「まあ、あなたもゲームなさるの?
 私もよ。

 今度なにか一緒にやりましょう」
と節子が誠孝に言うのを日子は聞いていた。

 誠孝はなにか急いでいる風で、お茶が終わると、猛スピードで雛人形を片付けはじめた。

「日子、小道具はここに置くからな」
「はいっ」

緋毛氈(ひもうせん)を畳んでくれ。
 俺が壇を片付ける」

「はいっ」

 なんか職場みたいになってきたな、と思いながら日子は訊いてみた。

「あの、シゲタカさん、今日、なにかご用事があったんですか?」
「いや、何故だ」

「お片づけ、急いでらっしゃるみたいなので、早く帰りたいのかなと」

 そう言うと、襖が開いている隣の間で、鎧兜を片付けている節子が何故か笑っていた。