昨日、あなたに恋をした

 なにも言わない誠孝をチラと見上げる。

 チラ、と誠孝もこちらを見下ろしてきた。

 なんとなく視線をそらしながら日子は思う。

 しかし、今の発言、気になるな。

 早く終われたら?

 まるで終われないような口調だな。

 確かにすごい量のお雛様だし、いちいち包んだり入れ方考えたりするの大変だけど。

 仕事と一緒でパターンをつかんでしまえば、きっと能率もアップする……はず……。

 そこで日子は気がついた。

 この部屋の隣との境の襖。

 普段、開いているような。

 そして、今、五月末……。