昨日、あなたに恋をした

 だが、自分が男雛のところに三人官女を入れようとしたとき、
「あっ」
と日子が言って、自分を見つめる。

「……どうした」
と手を止めた。

 日子はお歯黒でない、つまり、既婚者ではない、若く整った顔の官女を見ながら言う。

「いえ。
 なにかあったらいけないので……」

「……なにがだ」
と今度は自分が言いながら、ちょっと笑ってしまった。