昨日、あなたに恋をした

「……なにか出てきそうだな」

「ホラーゲームのやりすぎですよ、シゲタカさん」

 確かに、懐中電灯を持って探索したくなる感じの間取りだが。

 日中の今は、屋内にも大きな窓から燦々と日が降り注いでいる。

「おばあちゃ~ん?」

 祖母に呼びかけながら、日子たちは家に上がった。

 廊下の左手にある中庭には池があり、数個ある大きな岩で、カメがまったり甲羅干ししている。

 カメと岩が同じ色だったので、一匹、のそっと動くまで誠孝は気づかなかったらしく、うわっ、と声を上げていた。

 普段冷静な人がカメで驚くのを見て、日子はちょっと笑ってしまう。

「おばあちゃ~ん」

 日子は祖母に声をかけながら、さらに奥へと進んでいった。