「本日はどうもごちそうさまでした」
日子は玄関で深々と頭を下げた。
「いや、こちらこそ、無理に誘って悪かったな。
ところで、お前、結構呑んだよな?」
何故か確認するように、誠孝はそう訊いてくる。
「はあ、持ってきた以上に呑んでしまいまして、すみません。
いや~、近年、こんなに呑んだことはないというくらい呑みました~」
日子はそう言い、ははは、と笑った。
緊張で喉が渇いたのと、どうせ、家はすぐそこだという安心感と。
そして、料理がとびきり美味しく、お酒に合っていたのとで。
勧められるまま、ぐびぐび呑んでしまったのだ。



