昨日、あなたに恋をした

 さすがお前のおばあさんだな、と言われたが、
「いや、たぶん、そうじゃないと思いますね~」
と日子は、また苦笑いした。

 目にも鮮やかなほうれん草の白和えが出来上がり、今日は和風なセッティングをして写真を撮る。

「そうだ、アンチの方がインスタ投稿し始めたんですよ。
 今日のガチャガチャとか投稿されてて、とても楽しいです」

「……そうか。
 なんだかわからんが、よかったな」
と言いながら、誠孝は自分でも白和えを写真に撮っていた。

「シゲタカさんもインスタはじめますか?」

「やるわけないだろう」
と言いながらもう一枚撮ったあとで、誠孝がこちらを見た。

「ついでにお前も入るか」
とスマホを向けて言ってくる。

「いえ、私は。
 これ味付け、ほとんどシゲタカさんですし。

 私が入ったら、私の手柄みたいじゃないですか」

「いや、単に一緒に作った記念だ」
と言う誠孝に一枚撮られたが、綺麗に撮れているか、社報の写真よりも気になった。