昨日、あなたに恋をした

「そうだ。
 今週末はおばあちゃんちの呪われた部屋を片付けに行くんです」

「……現実世界でもゲームが続いてるのか?」

 違いますよ、と日子は苦笑いする。

「おばあちゃんが入ったら呪われそうな部屋があるから、米寿の祝いの前に片付けてくれって。

 スペインバルに行ったあと、おばあちゃんちでみんなお茶するので」

「どの辺が違いますよなのかよくわからん発言だが。
 それ、お前だけが行くのか」

「それなんですよ~。
 実は、新ちゃん、出張になっちゃったらしくて、遅れて来るかもって言ってました。

 弟の高道(たかみち)も遅くなるみたいで」

「なんだかよくわからんが。
 男手がいりそうなら手伝ってやろうか?

 お前ひとりで呪われるのも可哀想だし」

「おばあちゃんも居ますよ」

「おばあさんと二人で呪われても状況は変わらんだろうが。
 呪われたように散らかってる部屋なのか?」