昨日、あなたに恋をした




 夕方、
「ケーキ買ってきました。
 一緒にいかがですか?」
と日子がやってきた。

 あれから何万年経っただろう。

 それは何万年前のケーキだ、と思いながら、
「……ありがとう」
と誠孝は玄関で日子を迎える。

 日子が自分の顔を見ながら、笑って言ってくる。

「やっぱりハマってましたね、あのゲーム」

 その笑顔を何万年ぶりに見て、思ってしまった。

 やっぱりこいつが好きだなと……。

 ……ん?

 やっぱり好きって。

 俺はこいつが好きだったのだろうか。

 何万年も前から――

   好きだったのだろうか。