「何万年ぶりな気がするんですよね~」
とまだ阿呆なことを語ってくる日子に、誠孝は、
「何万年も廃人やってるとは優雅だな」
と返したが。
心の片隅で、何万年経っても俺たちの関係に変化はないのか、と思っていた。
どっぷりゲームにハマっていた日子は、ほんとうに久しぶりに会った気持ちのようで。
まあ、人間、なかなか何万年ぶりに再会する機会はないから、これはこれで貴重な経験なのだろうかと思いながらも。
いい大人がこのまましょうもない会話を続けているのも問題があるので、ちょっと本題に入ってみた。
「日子、今日は暇か?」
だが、日子は、
「それが、ちょっと用事があって」
とぼんやりしたことを言ってくる。
「そうか」
もし、日子が暇だったら、と立てた計画がおじゃんになり、少しテンションが下がってしまったのを日子に読み取られないようにしながら返事をする。



