昨日、あなたに恋をした

「じゃあ、私も一度戻って荷物置いてきますよ」
と日子は付き合い良く言ってくれる。

「すまんな」

「それでは、また。
 部屋に入って二分後くらいに」
とエレベーターから降りながら、日子が言う。

 待て。

 二分後?

 それじゃ、お前、着替えてないよな? と誠孝は思った。

 コンビニに行きたいと言ったのは、普段着の日子とお出かけしたかったからだった。

 ラフな服装で出かけるのなら、一階のコンビニが最適と思っていたのにっ。

「……一時間後でどうだ?」

 そのくらいなら、さすがに着替えているだろう。

 誠孝は頭の中で、帰ってからの日子の動きを予測してみた。