昨日、あなたに恋をした

「コンビニに行こう」

 また唐突に言ってしまったが、日子はちょうど買いたい物があったので行くと言ってくれた。

「じゃあ、このまま降りましょうか」

「いや、一旦、部屋に帰ろう」

「沙知見さん、もしや、お財布、忘れました?
 お貸ししましょうか?」

 いや、スマホがあったら買い物はできるんだが……と思いながら、誠孝は、
「いや、一旦、部屋に帰りたいんだ」
と繰り返す。

 日子が可愛らしく笑って言った。

「あ、さては、コンビニのカード忘れましたね?」

 『どうしても、コンビニのポイントを貯めたい人』になってしまうのは不本意なのだが。

 だが、俺はどうしてもっ、一旦、帰ってコンビニに行かねばならないっ。

 誠孝は、心を殺し、こくりと頷いた。