昨日、あなたに恋をした

「いや、俺がなにかしたわけじゃ……
 香椎がやってくれたのかな。

 礼を言っておこう」

「あっ、頼んでくださったの、香椎さんだったんですね。
 そういえば、電車で会ったとき、いきなり、私じゃないですって叫んで逃げられたので、なんだったのかな~って思ってたんですよ」

 そうですか、香椎さんが、と言ったあとで、
「控えめな方ですね」
と日子は笑う。

 いきなり、私じゃないですなんて言うかな、と思いながらも、今は他のことで頭がいっぱいだったので、誠孝はそのまま会話を続ける。

「香椎の兄の方が、ああいうこと詳しくて。
 あいつに頼もうかと思ったんだが、あっちは違法スレスレのこと平気でするから」

 そう言うと、日子は感心して言う。

「香椎さん、お兄さんもすごいんですか。
 兄妹ですごいですね~」