単に自分がいいねを押したと知られたくなくて見てしまった夢なのだろうか、と思いながら、いつもより遅れて出勤した駅。 香椎は電車でばったり楓日子に会ってしまった。 「あっ、確か、香椎さんっ? お久しぶりですっ」 と日子に微笑みかけられ、思わず、 「わ、私じゃないですっ」 と叫んで、きょとんとされた――。