昨日、あなたに恋をした

 高級感あふれる袋から、このワインが出てきたら、おいっ、てなりそうだ、と思い、結局、袋から出した。

 今、六分か~とまたスマホを確認した。

 早く行き過ぎてもいけないし、遅れていってもいけないだろうから、ジャストに行こう。

 ジャストに、と思いながら、日子はワインを手に廊下に出た。

 これ以上、部屋の中にいたら、動揺と緊張がピークに来て、訳のわからないことをしてしまいそうだったからだ。

 日子は、誠孝の部屋の前で、スマホの時計を睨みながら、じっとしていた。

 ……こうして見てると、なかなか時間変わらないんだよな、と思ったとき、ドアが開いた。

「なにやってんだ。
 来てるなら入れ」
と誠孝に言われる。