昨日、あなたに恋をした

 微に入り細に入り、俺の知らないことまでも。

 ……一瞬、教えて欲しくなってしまったではないか。

 社内の日子のことはわからないからな、と誠孝は思う。

 今、どんな感じに仕事してるんだろうな、日子。

「目を血走らせて、ミスがないか、トリプルチェックをしています。
 ミスがあると、代理店に殺されるからです」

 もうすぐ昼か。
 なに食べるんだろうな。

 ちゃんと栄養のある美味しいものがあそこの社食にはあるのだろうか。
 みんなと楽しく食べているかな。

「美味しいですけど、沙知見さんが作る料理ほどではないです。
 でも、ゆーちゃんや郁美さんたちといつも楽しく食べてますよ」
と、聞いたら、日子がすぐに返してきてくれそうなことを誠孝は知りたがっていた。

 どう考えても、日子のアンチの人や、ストーカーに訊くより、日子本人に訊いた方がいい話ばかりなのだが、訊く勇気はなかった。