「お、お待たせしました」
さりげなくグラスに飾られたグリーンにキャンドル。
落ち着いた色のテーブルランナーとラタンのランチョンマット。
黒い陶器の皿の上には大きな骨つきキチンと色とりどりの野菜とハーブ。
カトラリーにもこだわっていて。
すごいなインスタ通りだ……と誠孝は当たり前なことをしみじみと思ってしまう。
「すごいな。
お前にこんなことができるようになるとは……」
インスタ映えするが、実物はいまいち、という場合もあるかもしれないが。
このチキンは香ばしくスパイシーな温かい香りが鼻腔まで立ち昇ってきて、インスタ以上の迫力だ。
思わず、いいね、を押したくなる。



