昨日、あなたに恋をした

「ほっ、ほんとですかっ。
 私の料理を沙知見さんに食べていただくなんて恐れ多くてっ。

 この間、ちょこっとだけ煮物をお持ちしましたけど。

 美味しいって入ったきたのも、社交辞令かもしれないとか思っちゃってっ。

 あと三千年は修行しなければ、沙知見さんには持っていってはいけないと思ってましたっ」

「……三千年か。
 もう千年修行したら、中華になるな」
と言いながら、危ないところだった、と思っていた。

 ここで出会わなかったら、三千年後にしか会えなかったようだ……。

「今、お時間ありますか?
 沙知見さんにご馳走したいものがあるんです」
と日子とも思えないセリフを言うのを、日子と久しぶりにゆっくり過ごせそうな安堵感からか、素直に、成長したなと思って聞けた。