昨日、あなたに恋をした

「あっ、いえっ。
 失礼しましたっ」

 そのあとの記憶がないが、無理やりゲームに付き合わせたのかも、と日子はペコペコ頭を下げた。

 そして、ふと気づく。

 自分の手にあるのがすでに出来上がった親子丼で、誠孝の手にあるのが、豆腐と酢であることに。

 ……この時間からなにか作るのだろうか。

 それか、朝食用だろうか。

 日子は、明日の朝は、菓子パンとインスタントのスープとヨーグルトのつもりだった。

 なんか負けた……と思いながら、日子は、

「じゃ、失礼します~」
と親子丼を買って、部屋に戻ろうとした。

 だが、
「待て」
と止められる。