昨日、あなたに恋をした

「またなにか買ったのか」

 買ってはいけませんか……?

「また部屋に物を増やそうとしてるだろ」

 心を入れ替えたんじゃなかったのかと日子は言われる。

「いえいえー。
 ちょっとした部屋着が欲しくて買っただけなんですよ」
と言い訳しながら、日子は紙袋の中からその部屋着を出して見せた。

「そのまま宅配とか取りに行けるルームウェアらしいです」

 だがその、もふもふほどではない、もふっとした白と落ち着いたピンク色の部屋着を見た誠孝は、

「……やめとけ」
と言う。

「誇大広告にだまされるな。
 その部屋着は人前ではアウトだ」

 じゃあ、と言って、エレベーターを降りた誠孝は部屋に入っていってしまう。

 ……なにがアウトなんだろうな、と日子は廊下でひとり、ちょっとパジャマっぽいその部屋着を見つめた。