「お疲れ様です」
エレベーターで一緒になった誠孝に、日子はそう挨拶しながら、予測変換出ないから、
お疲れ様ではゴザイマセン、とか出てこないからよかった、と思っていた。
昼間の裕子たちの話を思い出しながら、日子は誠孝と話す。
「思っていたより、みんながありのままの私を受け止めてくれてて、ビックリしました。
汚い部屋を見せるのが恥ずかしいと思うのは、私の変なプライドだったんですかね?」
と言って、
「いやそこは、変なプライドとかじゃないだろ。
きちんとしろ」
と言われてしまったが。
そこで誠孝の目が下を見る。
日子が肩からさげているショップの紙袋を見ているようだった。
動くたび、ガサガサ言うからだろうか。
いや、違うな……。



