「さすが楓さん。
どれも可愛く撮れてますね~。
この仕事してるときの真剣な横顔なんていいですねえ」
撮影した写真をパソコンで確認しながら、石田が言ってくる。
「俺はそろそろ戻るから」
誠孝は広報の部屋から出る素振りをしながら、画面に並んでいる日子の写真を見る。
……実物の方がいいようだが。
まあ、そんなに綺麗に写ってなくてもいいか。
外見に騙される男がいっぱい寄ってきたら、迷惑だ、
と思う誠孝の頭の中では、日子の部屋に花を手にした男たちが押し寄せ、廊下に人があふれていた。
誠孝の部屋のドアも人波で開かなくなっている。
そんなことあるはずもないし。
日子目当ての男が押し寄せてきたら、東城がエレベーターと階段を爆破してでも上がらせないと思うのだが。



