昨日、あなたに恋をした

 ……そういえば、さっき、言ってたかもな。

 日常的にそう呼ばれてるから気づかなかったな、と日子は思う。

 それに、あの人の場合、日子じゃなくて、ニチコだし、たぶん。

「いやあの、沙知見さんは……」
と言いかけ、日子は迷う。

 同じマンションに住んでいるのだと裕子に教えるかどうか。

 ……でもなんで、迷ってるんだろうな。

 別にいいではないか、教えても……。

 そう思い、
「沙知見さんは、私と同じマンションに住んでるの」
と日子は言った。

 ええっ? と裕子は叫ぶ。