昨日、あなたに恋をした

 正気のときなら、軽く頭下げて、別の場所に移動するのに。

 久しぶりにみんなで呑んでご機嫌だったので、つい、話しかけてしまったのだ。

「あれ? 沙知見さんじゃないですか。
 こんばんは~。

 なんで、ここにいらっしゃるんですか?」

 いや、なんでって、ここに住んでるからだよね~、と日子は昨日の自分に突っ込んでみる。

 そのあと、なんとなく一緒に話しながら、買い物を済ませ、エレベーターに乗った。

 ゲームが息抜きだったのに、最近やってないという話になり。

 実は誠孝も結構、ガンシューティングゲームをやるという話になり。

「なかなかこうして話す機会もないですけど。
 少しはプライベートで話したりした方が、仕事も円滑に行くのかもしれませんねー」
とかなんとか言って。

「あ、じゃあ、今度、一緒にゲームでもしませんか?」
と言ったのだった。