昨日、あなたに恋をした




 二度と開くはずはないと誠孝が思った扉を開け、日子は外に出た。

 やばい。
 さっき気づかれなかっただろうか。

 ストッキングが後ろ伝線していたようだ。

 そして、こんなときのために、カバンに入れてたはずの予備もなく。

 引き出しにあったはずのストッキングの在庫もなかった。

 まさか、これもいらないとか思って、調子に乗って捨てたとかっ?

 そんな莫迦なっ、と思ったが、ずっと捨てているとなんだかハイになってきて、なにもかもいらないような気がしてきたのは確かだ。

 神様、ごめんなさいっ。
 もうなにも捨てませんっ、と日子はまた極論に走る。