コンビニでお弁当を見ながら、日子は店内で流れている曲を、つい口ずさみそうになる。
そういえば、学生時代住んでたワンルームマンションの一階もコンビニだったっけ。
当時は二階に住んでたから、下で流れてる曲が一晩中聞こえてたっけな、と日子は思い出す。
泊まりに来た友だちと、
「もう寝よっか~」
と言いながらも。
つい、どちらかがその微かに聞こえる曲に合わせて歌い出して、寝られなかったものだ。
そんな懐かしい記憶に笑った日子だったが、こちらを見ている人物がいるのに気がついた。
誠孝だ。
うっ。
普段、滅多にバッタリ出会わない人が、何故、今ここにっ。
親子丼を手に、にまにましている変な奴だと思われただろうか……と思ったとき、日子の頭に、昨夜の記憶が蘇っていた。
そうだ。
昨日、ここで水を買おうと思って見てたら、沙知見さんが現れたんだった。



