夜、マンション向かいの歩道で信号が変わるのを待っていた誠孝は、マンション下のコンビニから出てくる日子に気がついた。
コンビニの扉に挟まれ、肩を強打している。
青になったので、渡っていくと、ちょうど肩を抑えた日子がヨロヨロやってくるところだった。
こちらを見て、
「お、お疲れ様です……」
と言う。
見てはいたのだが、つい、
「どうした」
とそのボロボロ具合に訊いてしまう。
「いや~、今、コンビニの扉に挟まれちゃって。
あれ、重いんですよね~。
なんでいきなり閉まったんだろ。
疲れて、存在感が薄くなってるのかも……」
いや、疲れて薄くなった存在感まで判定するコンビニの扉、すごすぎだろ。



