日子から電話がかかってきたのは、夕方だった。 「すみません。 今、忙しくてっ。 オッケーだそうですっ」 「そんなに時間はとらなくても大丈夫そうだぞ。 少し写真撮影があるそうだが」 「写真ですか~。 じゃあ、私は外してくださいね~」 莫迦(ばか)め。 お前がメインだ。 「いや~、もう、今、乾燥して、目は血走ってるし。 ボロボロのヨロヨロなんで~」 そう日子は言うが。 職場以外では、いつもボロボロでヨロヨロの日子しか見ていない誠孝は、通常通りじゃないか、と思っただけだった。