昨日、あなたに恋をした

 いや、なんでもない、と言って、新太は東城が来るのを待って、出て行ってしまった。

 東城は窓から振り返り、なにかを訴えるように、こちらを見ている。

 もしや、私のストーカーだと言われたことを気にしてのことだろうか、と気づいた日子は、

 大丈夫ですよ。
 もちろん、そんなこと疑ってもいませんよ、という意味を込めて、笑顔で見送った。

 だが、そんな日子の背後に、疑惑にまみれて、顔色がどす黒くなっている人物がいた。

 誠孝だ。