「なんでいるんですか、沙知見さんっ」
と誠孝の登場に、裕子は驚いていた。
だが、
「おお、シゲタカ」
とベルゼブブ新太が言ったので、
「なんだ、新太さんのお友だちなんですね」
と裕子は納得する。
それで待ち合わせのため、ここに来たのだと思ったようだった。
「それで、あの、東城さんが楓さんのストーカーって、どういうことなんですか?」
そう訊く裕子に新太が言った。
「だって、こいつ、昔から日子好きだもん。
偶然装って、本屋に行って待ち伏せてたり。
大学行くのに、わざわざ遠回りして、高校に行く日子と出会おうとしたり。
挙句の果てには、日子のマンションの警備員とか。
そりゃもう、ストーカーだろ」
いや、待って、新ちゃん……。
少なくとも、ひとつは間違っている、と日子は思っていた。



