なんかすごいイケメン様が現れてしまった。
いやいや、私の心は東城さん一筋なんですけどねっ、
と思いながら、裕子はすごい外車で乗りつけてきた彫りの深いイケメン様を見る。
これから東城と昔の仲間で呑みに行くのだと言う彼は、仕事帰りにそのまま来たらしく、仕立ての良いスーツを着ていた。
「え? 楓さんの従兄なんですか?」
楓新太と名乗ったそのイケメンは、楓日子の父方の従兄だと言う。
どうりで。
タイプは違うけど、綺麗な顔だと思った、と裕子は妙に納得してしまう。
スタイル抜群なのも、遺伝なのだろうかな、
と裕子が思ったとき、裕子の言葉に笑った新太が少し顔を近づけ、囁くように言ってきた。
「『楓さん』って、俺も楓だよ」
ひーっ。
その顔で微笑みかけてこないでください。
揺らぎますっ。



