よしっ、頑張ってっ、と思ったとき、すぐ近くで、
「なんで渡らないんだ?」
と声がした。
反射的に、はっ、敵っ、と思ってしまう。
誠孝の声だったからだ。
「おっ、お疲れ様ですっ」
じりっと逃げながら、日子は言ったが、誠孝は、
どうした? という目で見ている。
やられた方は覚えているのに。
やった方は忘れてるんだな、そんなものだ……。
変な奴だな、という顔をした誠孝は、次に信号が変わった瞬間、行こうとした。
「まっ、待ってくださいっ」
と日子は誠孝の腕をつかんでしまう。
「い、今、向こうへ行ってはいけません~っ」
「なんでだ?」
「なんで渡らないんだ?」
と声がした。
反射的に、はっ、敵っ、と思ってしまう。
誠孝の声だったからだ。
「おっ、お疲れ様ですっ」
じりっと逃げながら、日子は言ったが、誠孝は、
どうした? という目で見ている。
やられた方は覚えているのに。
やった方は忘れてるんだな、そんなものだ……。
変な奴だな、という顔をした誠孝は、次に信号が変わった瞬間、行こうとした。
「まっ、待ってくださいっ」
と日子は誠孝の腕をつかんでしまう。
「い、今、向こうへ行ってはいけません~っ」
「なんでだ?」



