「驚いたぞ。
片付けが進化してて」
コンビニに行くのに廊下を歩きながら、誠孝が言うと、日子は、
「ありがとうございます」
と照れたように笑う。
……可愛いじゃないか、と思う誠孝の頭の中で、日子はまた、彼女が飼っている、もふもふ犬と同じポジションに入ってしまった。
なので、日子が、
「ずっと沙知見さんちみたいに片付いてる部屋になるといいんですけどね。
すぐに元に戻っちゃいそうな気がします」
と言ったとき、うっかり、
「じゃあ、そうなったら、もう俺の部屋に住んだらいいじゃないか」
と言ってしまった。
……しまった。
こいつは、もふもふ犬ではなかったっ、と内心慌てていたが。
日子はもちろん、冗談だと受け取ったらしく、笑って訊いてきた。
「その場合、沙知見さんはどこに住むんですか?」
「……いや、なんで俺が出て行く設定だ?」



