昨日、あなたに恋をした

 朝出かける前、飼っている仔犬がイタズラをしたので叱って出たが。

 家に帰った瞬間、その仔犬が激しく尻尾を振りながら、

 おかえり~っ、というように飛びついてきたので、やっぱり可愛くて仕方がない。

 ……そんな感じだった。

 何故、お前たちは従順な二匹の仔犬みたいに、あどけない笑顔を向けてくるんだっ。

 腹も立てられないじゃないかっ、と思いながら、誠孝は、その二匹の仔犬から視線をそらし、

「……ただいま」
とちょっと照れつつ、ぼそりと言った。