食後、日子は裕子に手招きされ。
ロビー近くで笑って話している羽根や星野たちから、さりげなく離れて、そちらに行った。
「あの東城さんって、前、結構大きい会社にいらっしゃったんじゃないですか?」
「……そうだね」
「それで、学生時代からバスケとか強かったんですよね?」
「うん」
と頷くと、やっぱり、間違いないか、と裕子はちょっと困った顔をする。
「あのー、東城さんのちょっとよくない噂を聞いたんですけど」
さすが、なんにでもアンテナを張っている裕子の情報網、あっという間に東城の過去にたどり着いたようだった。



