昼休憩。
裕子や羽根たちと社食で楽しく食べていた日子だったが、スマホが鳴ったのに気づいて開けてみた。
……うっ、こんなおいしそうなパスタの写真。
いや、今、食べてる社食のも悪くはないんだが、万人向けなので、そこそこ美味しく、まずくはない、といった感じだった。
日子は、それを食べたら、いっしょに食べている他のものの味がわからなくなるくらい強烈なパスタが好きだった。
今、写真に写っているパスタは、色といい、魚介類までソースで染まっている感じといい、まさにそんなパスタのようだった。
まず、そのインパクトあるパスタの写真が目につき、そのあとで文字が目に入る。
『シゲタカとランチ中。
いいだろう~』
どこのシゲタカだーっ、と日子は小洒落たパスタとグラスしか写っていない写真をガン見する。
このグラスに敵の姿が映り込んでいないかと調べ尽くすスパイのように。
だがそもそも、送ってきているのが、ベルゼブブであり、『シゲタカ』と表記している時点で、沙知見誠孝のことで間違いない気がする。



