「はじめまして。
ベルゼブブです」
いや、やめてください、と誠孝は珍しく赤くなる。
リアルなベルゼブブは、繊細で綺麗な顔をした日子の弟とはタイプの違う、彫りの深いイケメンだった。
誠孝よりふたつ上らしい。
リアルでも、なにかこう、ベルゼブブ、という感じがする。
アクの強いイケメンというか。
あのあと、お昼いっしょにどうですかと誘われて、近くの煉瓦造りのイタリアンの店に来ていた。
「いやあ、日子も呼べばよかったなー」
……そうですね、と思っている間に、ベルゼブブは来たパスタの写真を撮り、
「シゲタカとランチ中。
いいだろう~」
と言いながら送っていた。



