昨日、あなたに恋をした





 月曜日、日子に少し遅れて誠孝も思っていた。

 ……これで日子の部屋に行く理由がなくなってしまったな、と。

 今朝、行きに出会わなかったので、余計に不安になってしまったのかもしれないが。
 
 このところ、生活パターンが似ていたのか、バッタリ会うことが多かったが、会わないときは全然、会わないからな、と思う。

 ふと、
「おはようございます」
とマンション下で挨拶してきた東城を思い出し、

 俺も警備員になれば、日子と必ず会えるのに、とか、うっかり思ってしまった。

 ……いや、別に会わなくてもいいし。

 第一、仕事では嫌でも会う……

 こともあるしな。

 特に問題が起こらないときは、顔を合わせないと気がついた。

 ……問題が起こらないだろうか、といつも思わないようなことをつい思ってしまう。

 そして、日子の許に届くだろう変更指示の書かれたFAXを見ながら、

 なにか一言添えるべきだろうか、とかつてないことを考えた。