昨日、あなたに恋をした

「誰なんですかっ、この素敵な人はっ」

「おかえり、日子ってなにっ?
 私もおかえり、郁美って言われたいっ」
と二人が小声で叫ぶ。

「……ここに住めば言ってもらえるのではないかと」

「住むっ、住むわっ、私っ」

 今、空き部屋ありません……。

「新人の私の稼ぎではっ。
 貯金もないしっ。

 親に借りてきて、ここに住みますっ」

 だから、空き部屋、今、ありません……。

「えーっ。
 日子の高校の先輩なんですかーっ。

 じゃあ、頭もいいんですねーっ」

 郁美たちは、やたら盛り上がり、警備員室のお客も入れられるスペースにも入れてもらい、

「わあ、警備員室って、こんなになってるんですね~っ」
と喜んで。

 警備員室を見ただけで満足して帰っていった。