日子の母が食事を用意したので、二人は日子の実家で夕食を食べた。
誠孝の知り合いのところに軽トラを戻してお礼をし、ふたりで歩いてマンションに戻る。
誠孝は日子に先にマンションで降りろと言ってくれたのだが、ついて行ったのだ。
「大丈夫か?」
と夜道を歩きながら、誠孝は訊いてくる。
「え?」
「家に帰って、寝て起きたら、部屋が大変な惨状になってたりしないか?」
日子は、ははは、と笑い、
「さすがの私でもそれはないですよ~」
と言ったが、誠孝は不安そうだった。
「うちに泊まってもいいぞ」
「大丈夫ですよ~。
それこそ、目が覚めたとき、沙知見さんの部屋がすごいことになってたりしたら困りますしね~」
「お前はすぐ物をため込みそうだからな。
いらないものを買ったら、すぐに捨てろよ」
と言いながら、誠孝は日子のジャージを見つめる。
今にも脱がせて捨てそうな勢いだった。



