昨日、あなたに恋をした

「いや、高道くんに、姉と別れてくださいと言われて」

「……誰がどこの姉と別れるんですか?」

「この状況だと、俺がお前とだろうよ……」
と渋い顔で誠孝は言う。

「付き合ってもないのに何故ですか」

「俺が聞きたい」
と言う誠孝は溜息をつき、更になにか語りかけたが、口を閉ざしてしまったので。

 日子は誠孝が言わなかった、
「姉をよろしくと言われた」
という部分を知らなかった。

 庭でなにかをついばんでいた小鳥が乗って、まったりしはじめたフリスビーをふたりでぼんやり見つめる。