しばらく映像を見ていると、家族連れがエントランスに現れ、日子と同じエレベーターに乗り、上がっていった。
「この家族連れとゲームをしたとか?」
「一家全員の名前があったのか?」
「……いえ」
だが、実際のところ、このマンションの中の人間の可能性が高い。
「仲のいいご近所さんとかとやったんじゃないのか?」
「仲がいいのは、お隣の老夫婦くらいです。
私、まだ引っ越してきて間もないですし。
……ありがとうございました」
と頭を下げ、日子は監視カメラに映っていたのと同じエレベーターに乗り、自宅のあるフロアに戻る。



