昨日、あなたに恋をした

「と、とんでもないですっ。
 私が出しますっ」
と慌てて言う。

「ちゃんと片付けたご褒美だ。
 ああ、捨てすぎて、必要な物もなくなっていたら、俺に言え。

 責任持って買ってやるから」

 と、とんでもないですっ、と言っている間に、誠孝はどこかに電話をかけていた。

 こうなることを見越して、軽トラを手配してあったらしい。

「下に車持ってくるから。
 少しずつゴミ下ろしてろ」

 はいっ、とすぐさまゴミを抱えようとした日子を見て、誠孝は言う。

「着替えてからでもいいんだぞ」

 日子がいつもスーツかそれっぽい格好でしか外に出ないからだろう。

「いえいえ、大丈夫ですよ。
 ゴミ出しですし」

 だが、確かに、いつも運動している人と違って、着慣れていないせいか、ジャージ姿が浮いている。

 ジャージ着て、颯爽とランニングやウォーキングする人みたいになってみたいなあ、と日子は思った。